ファクタリングを使った資金調達について
2022年6月9日

売掛金現金化の方法とは

企業の取引の中では、売掛と言う言葉がよく利用されます。これは商品やサービスを納入してから実際に代金が支払われるまでの間の状況を指し、帳簿上は売り上げが成立しているにもかかわらずその代金が支払われていないと言う状態になります。この状態では経理上は企業は利益を上げていることになりますが、実際には手元に現金がないため様々な問題を引き起こしてしまうことが少なくありません。特にこの売掛の状態で様々な支払いが生じた場合には、支払いが滞ってしまったり最終的には手形の不渡りを出してしまうなど、企業にとってその活動が危ぶまれる事態に至ることも多いものです。

そのため、その状況を回避するために売掛債権を売却し現金化したり、またその債権を担保に金融機関からお金を借りるといった売掛金現金化を行うケースも多くなっています。売掛金現金化の方法には近年よく耳にするファクタリングと言う手法や、手形割引と言う手法があります。ファクタリングは売掛債権そのものを金融機関に売却してしまう方法で、これを買い取った金融機関が実際の債権の期日に直接現金を受け取ることになります。手形割引は売掛債権を担保にお金を借りると言う方法であり、債権の期日には現金を債務者から受け取り銀行に返済しなければなりません。

ファクタリングは債権の権利を金融機関に売却してしまうことから、その後様々な手続きなどを行う必要がなく手軽に現金を入手する方法として注目されています。しかし同時に手形割引に比べ手にすることができる現金の割合が少ないことや、債権を売却したことにより社会的な評価が影響を受けることも多いため、この点には十分に注意をすることが大切です。売掛金現金化を行う際には、目的に合わせて最適な方法を選ぶことが重要です。

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