資金調達方法はいろいろありますが、手段によってメリットとデメリットがあります。例えば金融機関からの借り入れであれば、少ない手数料（利息）でまとまった金額を手に入れることができる反面、審査が厳しく誰でも簡単に使えるものではありません。すでに資金繰りが悪化している状態では審査に通る可能性も低くなりますし、借入として帳簿に記録も残ります。売掛金買取は融資と比較すると手数料は高いものの、最短即日で資金調達が可能です。
債権の譲渡になるため帳簿に借金として記録されることがないのもメリットでしょう。売掛金買取時も業者に審査はされますが、重要なのは売掛先の会社の信用力や規模です。大手企業との取引であれば審査に落ちる心配も少なく、すでに借入金がたくさんあって新しく借金ができないような状態の人でも利用できます。しかし売掛金買取は、待っていれば本来満額入るお金です。
20％近く受け取ることができる金額が減ってしまうことも珍しくなく、今後の仕事の状況や出費を考えてから判断したほうが良いです。一時的に資金調達をしたいと思っているときや事業を拡大したいと思っているときには良い手段ですが、支払いが追い付かなくて現金が必要な時は冷静になって判断しましょう。手数料がより、キャッシュフローを悪化させてしまう可能性もあるからです。売掛金を担保とした借り入れができる金融機関もあり、債権譲渡と比較しても少ないコストで現金を手にすることもできます。
資金調達は自身の状況にあったものを選ばなくてはなりません。