ファクタリングを利用することで得られるメリットはいくつかありますが、基本的なものとしては「早期に現金による収入を得ることが出来る」という点です。例えば、何か商品(物品)を販売したとしてもその代金を現金ですぐに支払ってもらえるとは限らず、時には「売掛金」や「手形」という形で支払いを受けることもあります。この場合、実際に商品の受け渡しがあった時からしばらく後になって現金が手元に入るということになるため、資金繰りなどの状況によってはそれまでの期間が非常に大きな負担となってしまう可能性もあります。また、満期になる前に売却先が倒産をしてしまった場合、正常に支払いがされないばかりか回収自体が非常に困難になってしまいます。
そのようなリスクを回避し、掛け売りを即時現金化することが出来る仕組みが「ファクタリング」です。ファクタリングを利用するためには、そのサービスを提供している企業と契約することになります。単発での契約ではなく、一定期間(半年や一年など)の継続契約が必要となる場合が多くなります。ファクタリングの仕組みは、売掛金となった債権を譲渡することにより相応の現金を手にすることが出来るというものです。
債権自体を譲渡してしまっているため、仮に回収不能な状態になったとしても一切のリスクがなくなります。掛け売りの即時現金化が可能でリスクも回避できるという非常に便利なものですが、利用期間中は一定割合(数%程度)の手数料や保証料などを支払うことになります。しかし、それだけのメリットを受けることが出来るのは非常に魅力的だと言えます。